CASE4自宅を手放さずに済んだ!
「やっとの思いで購入したマイホーム。できれば手放したくない・・・ 」このような思いをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。ここでは住宅ローンの支払いが難しい場合でも、自宅を手放さずに済んだケースをご紹介します。
Iさん 38歳 埼玉県 男性の事例
念願のマイホームを購入したIさん。Iさんは住宅ローンの返済は月10万円、ボーナス月は30万円、という返済方法をとっていました。当初は順調に返済していましたが、会社の業績悪化の影響でボーナスの支給がなくなってしまいました。 しかし、住宅ローンの返済は待ってはくれません。
そこで、クレジットのキャッシングを使い、何とか延滞せず、ボーナス月の返済を続けていきました。 その結果カード会社への借入額6社で700万円までに膨れ上がってしまい、カード会社への返済だけで月々12万円にもなってしまったのです。小口の住宅ローンを2本組んでしまった状態でした。
借入状況
住宅ローン 借入残高 | 2,000万円 |
---|---|
カード会社(6社) 借入残高 | 700万円 |
債務額合計 | 2,700万円 |
- ※不動産の査定価格 1,700万円
- 債務額の合計は住宅ローンとカード会社からの借入を合わせると2,700万円に…。
当相談室の対応
「マイホームを手放したくない!」というIさんの気持ちを考慮し、任意売却ではなく、『個人再生』を選択しました。個人再生の手続きを取り、借金を整理。※個人再生とは:住宅ローンの返済はそのまま継続したうえで、住宅ローン以外の借金を5分の1に減額し、約3年間で分割払いするという借金の整理方法。
その結果…
Iさんは、個人再生の方法を選択したことで、カード会社への返済は、700万円の5分の1の140万円を、毎月4万円支払うという形に組み直すことができました。
また、返済が苦しくなる原因となった住宅ローンのボーナス払いについては、金融機関と直接交渉し、均等払いに変更してもらいました。このような方法で、自宅を手放さずに借金の整理をすることができました。