CASE2債権者が複数存在。交渉難航で他社で断られてしまった。
「銀行やカード会社など複数の金融機関からの借金がある」このように複数の債権者が絡んでいるケースは交渉が非常に難しく、任意売却が成立しないケースが少なくありません。ここでは債権者が複数で解決が難しいケースの一例をご紹介します。
Aさん 53歳 千葉県 男性の事例
住宅リフォーム業を営んでいたAさんは、不景気の影響で仕事が激減。住宅ローンの支払いが滞り、とうとう「担保不動産競売開始決定通知」が届いてしまい、弁護士事務所へ相談。弁護士事務所から任意売却を行う不動産会社を紹介されました。
ところが債権者が複数存在する難しいケースのため、半年経っても任意売却が成立せず、業者からは「もう無理です」と匙を投げられてしまいました。そこで困り果てたAさんは、当相談室に相談に来られたのです。
当相談室で任意売却をした結果
借入状況
住宅金融支援機構 借入残高 | 1,300万円 |
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都市銀行 借入残高 | 1,250万円 |
信販会社 借入残高 | 250万円 |
役所 税金の差し押さえ | 80万円 |
債務額合計 | 2,880万円 |
- ※競売の評価額 984万円
- 債務額の合計は2,880万円で、評価額で競売されてしまうと、約3分の2の借金が残ってしまいます。
当相談室の対応
住宅金融支援機構から差し押さえが入り競売事件となっていたため、競売を申し立てた住宅金融支援機構と交渉。さらに役所からも差し押さえと参加差し押さえが入っていたため、役所まで伺い、話し合いを持ちました。そのほか2社の抵当権者に任意売却に応じてもらえるよう交渉を行い、成功。
その結果…
競売の入札期間の前日に、競売の取り下げを行い、任意売却が1,410万円で成立!さらに、再出発応援資金14万1千円と引っ越し費用20万円、および税金の一部 15万円を確保。
任意売却後の生活
司法書士事務所に依頼し「債務免除」を受けたおかげで債務(借金)がなくなり、一から生活再建を図れることになりました。