任意売却と競売の違い
◆ 任意売却と競売の違いを比較
どうせ売るなら競売も任意売却も一緒、というわけではありません。
任意売却には、競売にはないメリットがたくさんあります。競売と比較することで分かりやすくご説明いたします。
競 売 | 任意売却 | |
---|---|---|
家が売れる価格 | 市場価格の50%~60% | 市場価格にほぼ近い売却価格で残債を大きく圧縮できる |
住み続けられる可能性 | ほぼなし | あり |
プライバシーへの配慮 | 競売物件としてチラシや新聞で近隣に知られる | 情報が漏れることはない |
引っ越し代 | なし | 交渉次第で引越し代を確保できる可能性あり |
持ち出し費用 | ほぼなし | 一切なし |
残債務の返済交渉 | 交渉難しい | 交渉次第で無理なく少しずつ返済できる |
退去日 | 強制的、先方が決める | 相談で決められる |
銀行との交渉(主に売却価格) | 全て自分で交渉 | 任意売却事業者が行う |
滞納した管理費 | 払わなければならない | 任意売却時に処理される |
滞納した税金 | 債務として残る | 任意売却時に処理される可能性あり |
裁判所の関与 | 強制立ち入り調査あり、公告あり(情報開示)、出頭要請あり | なし |
解決までに要する期間 | 長い | 短い(調整可能) |
気分やイメージ | 家を奪われ、追い出される、先行きが見えない不安 | 前向きな気持ちで、計画的に新生活の準備ができる |
◆ 任意売却のメリットと競売のデメリット
任意売却のメリットと競売のデメリットについてまとめておきます。
手元に資金が残る!
競売と違って任意売却の場合、交渉次第では債権者に引越し費用を捻出してもらえます。また任意売却埼玉相談室では、独自の「再出発応援資金制度」をご用意しています。これをご利用いただければ、債権者の合意を得なくとも、お手元に資金を残せます。
競売よりも高く売れる!
一般的に、競売では市場価格の2~3割は低い価格で処分され、多くの債務が残ってしまいます。一方、任意売却であれば通常の不動産取引と同様に、市場相場に近い価格での売却が可能です。
自分の意思で売却できる!
競売の場合、所有者の意思とは一切関係なく強制的に売却されますが、任意売却は所有者自らの意思によって行うため、納得したうえで売却できます。
費用の持ち出しがない!
任意売却は、所有者の費用の持ち出しがありません。仲介手数料や抵当権の抹消費用、マンションの管理費・修繕積立金の滞納分など、通常の不動産売却において要する費用は、売却代金から支払われます。
売却後の生活の負担が軽くなる!
競売では、多額の債務が残るケースが多々あります。一方、任意売却であれば、競売よりも高値で売却できるため、残債を大幅に減らすことができ、売却後の生活の負担も軽くなります。競売に比べて、より早期に、より多くの返済ができるため、残債の支払いについても、債権者に柔軟な対応をしてもらえます。
周囲に知られずに済む!
任意売却の販売方法は、一般の物件と同じように所有者が任意で売却するため、住宅ローンが破綻したことや債務に苦しんでいることを、周囲に知られる心配がありません。
滞納している税金を払える!
任意売却をすれば、売却代金から滞納している固定資産税や都市計画税などの税金を一部または全部を支払うことができます。税金を滞納していると、本税よりも延滞金の負担が重くなってくるケースが多々あります。自己破産をしても延滞している税金は免責されないため、任意売却で税金を支払うほうが得策と言えるでしょう。
相場よりも安く売却されてしまう
競売では市場価格の2~3割は安く売却されてしまうため、任意売却をするより残債が多くなってしまいます。
競売にかけられたことを周囲に知られてしまう
競売にかけられると、新聞・住宅情報誌、インターネットや裁判所などで、件の住所や写真などの情報が公開されるため、ご近所の方などに競売になったことを知られてしまう可能性が高くなります。
引越し費用をもらえない
競売による売却代金はすべて債権者への返済に充当され、引越し費用などを用意してもらえることはありません。
残債の一括返済を迫られる
競売では、残債の支払いについて柔軟に対応してもらうことは難しく、基本的には一括返済を迫られます
即刻、立ち退かなければならない
競売で落札された場合、即刻の立ち退きを要求されることがあります。
連帯保証人に迷惑がかかる
連帯保証人がいる場合、競売が行われると、連帯保証人にも残債の請求が行きます。支払えない場合は、連帯保証人の不動産が競売にかけられる可能性もあります。
任意売却のご相談はお早めに!
任意売却を成功させる秘訣は「とにかく早めに動くこと」。動くタイミングが早ければ早いほど、自分に有利に手続きを進めていけます。まずは、あなたが現在どの段階にいるのかチェックしてみましょう。